個人アフィリエイトサイトの終焉と打開策について考える

私は企業勤めのWebマーケティング担当者。アフィリエイトサイトを作って3週間経過した感想と個人がアフェリエイトで収益を上げる方法を考えてみました。

アフィリエイトって直接商品を売っているわけではなくて、「商品を買いたくなる有益な情報を紹介して商品が売れたら手数料をもらうパターン」と「有益な情報を提供して閲覧者を増やし、そこに広告を掲載し商品購入のきっかけを作るパターン」があると思います。
どちらにしてもアフェリエイターの商品は情報です。
みなさんは、ブログやホームページの閲覧者に有益な情報が提供できていますか。
まずは、リアル世界(インターネットではない世界)での「モノ」の価値について考えていきましょう。

INDEX

商品の価値について考える

スーパーとドラッグストアで同じ商品が違う値段で売ってたら安い方を購入すると思います。もし、カフェで400円で提供されているコーヒーと全く同じ味の缶コーヒーがあったら400円で買えますか?

スーパーとドラッグストア

今日は、飲み物を買いに近所に買い物に行きました。私の住んでいる場所はドラッグストア隣にスーパーがあるのですが、同じ飲み物(具体的には、綾鷹500ml)がドラックストアでは68円、スーパーでは78円で売ってました。10円しか違わないと言えばそれまでですが、ドラッグストアとスーパーでは、15%も売価が違うことにびっくりしました。
この場合はやっぱりドラッグストアで買っていると思います。

ホテル ザ・リッツカールトンのコーヒーの値段は?

価格の話でよく出される話題が、ホテル ザ・リッツカールトンのコーヒーの値段です。実際にリッツカールトンに泊まった時にコーヒーを頼んでみたら、コーヒーは部屋まで無料で持って来てくれました。ただ、部屋にコーヒーを運んできてくれた方が、「お部屋に入ってもよろしいでしょうか」って部屋に訪ねてきて、コーヒーを置いて、「何かお困りのことはありませんか」と声をかけてくれました。
コーヒーを部屋まで運ぶ仕事をしているのではなく、お客さんが満足するサービスを提供する仕事をしていて、コーヒーの値段ではなく場所も含めたサービスの価格なんだと感じました。

アフィリエイトサイトでは?

インターネットは、何か知りたい情報を調べようとして検索すると、同じような情報が山ほど出てきます。提供する情報が一緒であれば価値は一緒なので、スーパーとドラッグストアの関係みたいに検索順位のよいサイトに流れて行ってしまいます。
検索順位のよいサイトにするには、検索エンジンの運営会社に広告費用を支払って検索上位に広告を出せば一時的に閲覧者は増えると思います。ただこれは、商品を仕入原価すれすれ、もしくは赤字で販売してお客さんを集めることと同じです。価格を下げている間(広告を出している間)だけお客さんが集まり、通常の価格に戻した(広告を停止した)瞬間、お客さんの集まりが悪くなります。
価格競争にならないようにお客さんを集めるには、例え、内容的には他のブログと同じような情報が記載されている記事(商品)でも独自の付加価値を付けることが重要です。

アフィリエイトサイトの付加価値とは

私は、企業対企業のビジネスでのマーケティングを専門としていますが、どうすれば個人がアフェリエイトサイトで集客することができるのか考えてみました。
結論としては、記事に付加価値を付け、同様の記事に対して差別化を図ること。
検索エンジンの検索順位を気にするのはその後だと思います。
それでは、付加価値について考えていきます。

付加価値1 わかりやすく説明

分かりやすく説明することで有名になった人がいます。テレビなどで有名な池上彰さんですね。
池上さんは、私が中学生の頃、『週刊こどもニュース』という子ども向けの時事解説番組で解説者をされていました。残念ながら2010年に『週刊こどもニュース』は終わってしまいましたが、今も、さまざまなTV番組で、『週刊子どもニュース』と同じように、図解・映像・解説を織り交ぜて分かりやすく解説してくれています。
インターネットの浸透で世の中には、情報があふれかえっています。消費者は、商品を購入するとき、商品の情報を調べますが、多すぎる情報が逆に商品選びを面倒にさせてしまっています。商品の特長を分かりやすく簡潔に説明することで閲覧者の購買意欲を引き出すことができると思います。

付加価値2 大量の情報を整理

企業向けのコンテンツマーケティングでは、問題が発生した際の解決方法、事例や対処方法をまとめておくのが一番だと思っています。
例えば、法律事務所でコンテンツマーケティングをするとしたら、法律の内容や解説、各種手続きの流れなどを記載しておくと、法律事務所でビジネスの見込みとなるお客さんが、直面するトラブルを解決するために自社のホームページを見てくれることになります。
アフェリエイトも前記した法律事務所と同様に、閲覧者がどのような課題を抱え、インターネットでどのように解決するか(問題解決のためにどのようなキーワードを検索エンジンで検索するか)、問題解決のために最善の方法(商品)は何かを考えることが重要ではないかと思います。インターネットで「マーケティング ペルソナ」って調べると詳しく書いてあるサイトがあると思います。閲覧者の行動を想定してコンテンツを作成するのが重要です。

付加価値3 わくわくさせる・夢をあたえる


がっかりしたくてインターネットを見ている人はいないはず。見ている人が元気になれるようなコンテンツを作りましょう。
まずは、タイトルを考えてみましょう。

1『アフィリエイト3ヵ月で月収+10万円になった10の方法』
2『個人アフェリエイターの終焉 企業によるコンテンツマーケティングの拡大』

どちらの内容でも、記事を書けると思いますが、1の方が閲覧者が元気になれると思います。実際アクセス解析をしてみると、否定的な内容よりも、成功体験や得をした内容、便利な方法、問題解決の方法を記載したコンテンツの方がアクセス件数が多くなります。
最近のYOUTUBERさんたちの成功体験はちょっと異常ですけどね(笑)

まとめ

メーカーや出版社、新聞社、マスメディアなど大手企業がコンテンツマーケティングに取り組んでおり、個人でアフェリエイトを始めるには本当に頑張らないと収益を上げられない状況になっております。
企業が実施するコンテンツマーケティングは、複数人の記事を書く人、仕事で記事を書いていれば、1日8時間×5日=週40時間の記事作成時間があります。5人のコンテンツマーケティングチームがあれば、週40時間の労働時間×5人で週200時間のコンテンツ作成時間があります。
あなたが、記事を書く時間は何時間ありますか。毎日頑張っても、1日に2時間×週7日=週14時間程度の記事作成時間が限度だと思います。
個人でアフェリエイトをする場合、企業が実施するコンテンツマーケティングの1/10以下の時間で企業以上のコンテンツを作成しなければなりません。
そこには、ドラッグストアやスーパーのように価格競争(企業のコンテンツマーケティングと記事の量・作成時間で競争)するのではなく『ホテル ザ・リッツカールトンのコーヒー』のような特別な価値を提供しなければなりません。

いかがでしたでしょうか。次回は、個人のアフィリエイトで収益をあげているサイトの分析をしていきます。そでれはまた。
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