レジ設計者が教える「一万円入ります」の本当の意味

みなさんこんにちわ。先日、ご飯を食べに飲食店に行って会計の際に1万円を出したら「一万円入ります」って大きな声で言われて、一万円札を天高く掲げられました。一緒にいた友達に「なんで大きな声で言うんだろうね」って言われたので、レジシステム設計者の観点で答えさせていただきました。

一万円入りますの意味

それではさっそく、一万円入りますの意味について考えていきましょう。
意味としては、ざっくり、下記の3点になります。

1.キャッシャー(レジを担当する人)の不正の防止
2.防犯目的
3.お客さんとのトラブル防止

それでは、1つづつ意味を考えていきましょう。

キャッシャー(レジを担当する人)の不正の防止

まず、最初に確認しておきたいことがあります。
あなたは、一万円以上のお釣りをもらったことはありますか。
普通に生活していれば一万円以上のお釣りをもらうことはないと思います。それは、日本円では一万円が最高額のお金だからです。
つまり、レジで会計業務を行う際、一万円をドロア(レジの下にあるお金をいれる金庫のような機械)に入れることはあっても、お釣りとして支払われることはありません。10,000円は、5,000円、2,000円、1,000円と違って、レジの下に釣銭として入れておかなくてもよい紙幣ということになります。

ドロア
レジで会計をする際に、現金を収納しておく簡易型の金庫。中には、現金を効率よく仕分けられるように仕切りがあり、レジと連携して、
会計のタイミングで扉が開く仕組み。

店舗が営業終了すると、レジにて閉店処理をします。ドロアの中に入っているお金がいくらで、そこから、開店時にドロアに入れたお金(釣銭準備金)を差し引くと、レジ上の会計金額とあっているかなどの確認をします。ここで、お金が合わないと、どこで間違ったのかチェックすることになります。
レジの周りをよく見ると、防犯カメラが設置されていることが多いです。ここで「一万円入ります」が機能します。

例えば、閉店処理の時に一万円足りなかったとします。レジから出力されたレシートは、すべて記録されています。レシートの記録(ジャーナル)から、お客さんが一万円を支払ったタイミング(お支払金額が一万円以上)と防犯カメラの「一万円入ります」のタイミングと比較して見ていけばいいわけです。

防犯目的

話は戻りますが、店舗によっては、会計で一万円が支払われると、一万円はドロアにいったん保管し、一定の時刻ごとに、レジ下ドロアから、バックヤードの金庫に移す運用をしている店舗もあります。
店舗の責任者が「一万円入ります」を5回くらい聞いたら、ドロアから金庫へ現金を移す運用をしている店舗もあります。

強盗さんの心理は専門外なのでよくわかりませんが、ドロアの中に一万円札がどっさり入っているのを見たら強盗したくなってしまうかもしれませんからね(笑)

ちなみに、大規模な店舗になると、金庫ではなく、入金機という機械(お金を自動でカウントしてくれる金庫)がバックヤード設置されています。
入金機に入れたお金は、入金機を設置した業者(主に警備会社)の責任で管理されることになります。治外法権みたいですね。

お客さんとのトラブル防止

会計で、キャッシャーさんがお客さんから五千円預かって、お釣りを返したら、お客さんに「一万円払ったんだけど」って言われた場合のトラブルです。
最近は、そんなトラブルを防止するため、預かったお金はすぐにお客さんの見えるところ(お金を置く小さいお皿は「カルトン」といいます)に置いて、お客さんにお釣りを渡してから、お客さんから預かったお金をドロアに保管するオペレーションが多くなりましたね。今では、お客さんとのトラブル防止の意味合いは薄いかと思います。

カルトン
小売店や飲食店・金融機関で現金をやり取りするときに使用する小さなお皿のこと。フランス語で元の意味は、トレイの総称。みなさんもきっとどこかの店舗で見たことがあるトレイだと思います。

まとめ

ほとんどのサイトで、「一万円入ります」が、お客さんとのトラブル防止目的って書いてあったので、最近のレジオペレーション的にそれはないだろうと思い、レジ設計・店舗運営側の意見として記事を書かせていただきました。

関連記事

コーヒーをやめたらいろいろな健康問題が解決した

ネット通販でトラブルに巻き込まれないために・ネット通販の危険性

クレジットカードで得をする人・損をする人

世界が変わるー「いいね」から「ありがとう」へのシフト

【人柱レビュー】2,000円以下のLED激安プロジェクタを買ったら衝撃的性能に驚...

会社に尽くさない働き方を考える